元採用責任者が赤裸々に語る。介護職、驚愕の退職理由!【前編】

どうも、ユケさんです(@yukesan_family

7年前に無資格・未経験で障害福祉の業界に転職しました。
その後、訪問介護、グループホーム、児童発達支援、放課後等デイサービスなどを経験しました。

資格も介護福祉士・サービス管理責任者・相談支援専門員などを取得し、サービス提供責任者、サービス管理責任者を経験し、独立起業しました。

現在は、訪問介護事業所、相談支援事業所(2022年4月開所)を運営しながら情報発信をしています。

では、本題に入りますね。

採用責任者が実際に聞いた退職理由

介護職といえば『離職率』が高いというのがよく知られています。
昨今、離職率については多少改善傾向にあるものの未だ「人材不足」という問題は解決の糸口が見えていない状況です。

また、どの事業所もできることなら長く働いてほしいと思って採用をしているはずです。それなのに何が原因で退職や転職を考えるようになるのでしょうか?

実際に採用責任者として、100人以上面接をしてきた経験をもとに解説してみたいと思います。
もしかしたら、今抱えている悩みや、問題点はみんなと同じかもしれません。

少しでも肩の荷が下りて、新しいスタートを切るきっかけになればいいなぁと思います。

筆者が面接して聞いた退職理由TOP5
  • 過酷な勤務環境
  • 劣悪な人間関係
  • 昇給の少ない給与体系
  • 共感できない事業運営
  • 出産・育児による退職

 

以上になります。
どうです?イメージ通りだったでしょうか?

今回はその中でも『過酷な労働環境』と『劣悪な人間関係』について掘り下げていきます。

他の退職理由については下記をチェックしてください。

そして、今の職場で思い当たることがあったとしたら、転職を考えることをお勧めします。

前職より収入が上がる?介護職に転職するときに知っておきたいこと。

 

過酷な労働環境

 

 

介護現場は基本的に24時間365日稼働しています。
そのため、事業所の勤務形態をヒアリングしていくと、個人的主観にはなりますが、不規則な勤務体系を敷いている施設があるのかなぁといった印象でした。
※あくまでイメージをもとにした参考事例になります。

例①/早番7:00-16:00、遅番15:00-24:00、夜勤24:00-9:00
このように3交代の勤務ですが、日ごとにランダムに組まれ、酷いときは遅番から早番といった勤務が連続することが日常的にあり、生活リズムが整わず、体力的に限界が来てしまったという事例です。
例②/早番7:00-16:00、夜勤16:00-9:00
これは介護施設ではよく見られる勤務形態だと思います。夜勤は16時間勤務なので「夜勤明け」「翌日休み」というのが基本ベースになると思います。
しかし、人員不足という理由から、夜勤が連続で続いたり、夜勤明けの翌日が夜勤や勤務となり、こちらも生活リズムが整わず、体力的に限界が来てしまったという事例です。
例③/休みがない・・・
もうこれは勤務体制云々の話ではありませんでした。
通常勤務は現場の支援にがっつり入り、関係機関との支援会議や計画書などは、休みの日に出社して作成するという仕組みで、中にはサービス残業で出社するスタッフもいたという話を聞きました。これでは組織としてキャリアアップを目指したいと思いませんし、疲弊していくのが安易に想像できてしまったケースでした。

ひょっとしたら実際に思い当たる施設や事業所もあったのではないでしょうか?
もし、そうかもと思ったら一度、労働基準に照らし合わせて考えてみるとより分かり易いのではないかと思います。

しかしながら、どの事業所も介護施設もこのような状態にしたくてしているわけではないと思います。人員不足など理由があってのことだと思いますが、改善が見込まれず、その環境が当たり前化したことにより、スタッフが疲弊し退職につながるといった印象でした。

また、特に上位者への業務負担が目に見えて多いと、管理者になりたくない」「現場リーダーになりたくない」といった昇給意欲や昇格意欲の低下につながり、組織の質の低下を招いてしまう恐れもあります。

劣悪な人間関係

 

これもよく聞く退職理由でした。
人間関係と聞くと、どちらか一方に原因があるというより、双方に問題は少なくともあるのかなぁと思ってしまいます。
特に派閥を作り、あっちでは良い顔して、こっちでは陰口を言うというように、半分嫌がらせやいじめじゃない??と思わせるような内容も面接のときに聞きました。

実際に人間関係というのはマネジメントする側も把握しずらく、基準も曖昧になりがちです。
そのため誰にも言えずストレスを溜め込んでしまい一気に爆発し退職を決意するということが多いみたいです。

ここで一つ知っていてほしいのは、退職理由を聞かれて、素直に話すのはいいと思います。しかし、前職の愚痴や不平不満を並べて、悲劇のヒロイン気取りをするのはマイナスポイントになる場合があるので要注意です。

さいごに。

いかがだったでしょうか?

介護業界に限らず、どの業界もすぐ退職してほしいと思って採用していません。
出来ることなら長く続けてもらい一緒に成長していきたいと思っているに違いありません。
ですが、このような現実が起きているということは、離職・退職の本質をしっかりと見極めて事業所ごとに改善をしていく必要があると感じます。

まだまだ課題は山積みですが、もっと介護という職業が憧れられる環境になればと思います。

職業、介護士にもっとスポットライトが当たるように!

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